目次
なぜ些細な出来事で強い怒りや感情が湧くのか
些細な出来事で心が揺さぶられ、怒りや不安が抑えられなくなる。
それは意志の弱さや性格のせいではありません。
その反応の奥には、癒やされずに残った未完了の感情が眠っているのです。
私たちの人生の95%以上は、無意識に作られた防御パターンによって自動操縦されています。
その正体は「潜在意識の傷」。
この傷と向き合い、癒すことができたとき、人は外の出来事に左右されない本当の自由を手に入れます。
本記事では、最新の心理学とエピジェネティクス研究を交えながら、
ReBirthが提唱する「潜在意識ワーク」の核心に迫ります。
潜在意識の防御パターンと“自動操縦”の正体
私たちには、過去の経験から無意識に作られた防御パターンがあります。
それは未完了の感情が抑圧され、感じ切れていない怒りや悲しみを思い出さないようにするための心の防御機制です。
心理学の研究によれば、人間の思考や行動の95%以上は潜在意識によって自動操縦されていると言われます。
つまり「自分の意志で選んでいる」と思っている行動の多くは、この防御パターンに沿って繰り返されているのです。
親子関係が潜在意識の縁起をつくる理由
潜在意識の形成には親子関係が深く関わっています。
特に胎児期は非常に敏感で、母親の感情や環境の変化をダイレクトに感じ取ります。
母親が何気なく口にした一言や、ストレスを感じた瞬間。
それらが胎内の赤ちゃんにとっては深い傷となることがあります。
しかも、その時期が生命の初期段階に近いほど、影響は強くなります。
エピジェネティクスが示す「先祖から受け継ぐ記憶」
近年のエピジェネティクス研究では、親や先祖の経験が遺伝子の働きに影響を与えることが明らかになっています。
「ヒストン修飾」や「DNAメチル化」と呼ばれる現象によって、トラウマやストレスの記憶が次世代に引き継がれるのです。
たとえば米国の精神医学者Rachel Yehuda氏らの研究では、戦争や虐殺、災害を経験した親を持つ子どもに、同様のストレス反応パターンが見られることが報告されています。
つまり、私たちは生まれた瞬間から先祖の感情的記憶を背負っているのです。
祖母の未完了の感情と生きる私の物語
私の場合、父方の祖父が早世したことで、夫を亡くした祖母と共生する(同じ時空を生きる)ことになっていました。
そのため、旦那の些細な行動が、私をいつも「ひとりぼっちで夫がいない祖母の傷の時空」へと呼び戻すのです。
潜在意識ワークの中で「これは誰の感情?」「誰の未完了の思いなの?」と自分に問いかけたとき、ハッとしました。
私は今、祖母の時空を生きていたのだと。
このように、先祖の未完了の思いと付き合えば付き合うほど、それは癒やされていきます。
その辛い虚無感ととことん向き合っていると、ある時ふっとその感情が自然に流れていくのです。
もし私が潜在意識ワークをしていなかったら、きっと旦那の言動に耐えられず、離婚していたかもしれません。
しかし今では、感情的な出来事が起きるたびに、過去の自分と向き合う時間を持てるようになりました。
そこには、自分への無条件の愛があり、祖母の寂しさを理解できることで、祖母が亡くなった今も「一度も私から離れていなかった」と感じられます。
私たちはずっと心で繋がっている。
これこそ、スイスの心理学者ユングが「潜在意識が意識に現れる前、人はそれを運命と呼ぶ」と語った言葉に重なるのです。
行動を変えても現実が変わらない理由
「ポジティブ思考になろう」「もっと行動しよう」──
こうした努力をしても、現実がなかなか変わらないことがあります。
それは、行動や思考を変えても、潜在意識の傷が癒えていなければ根本の反応パターンは同じだからです。
表面的な行動修正だけでは、心の奥底にある「防御パターン」には届きません。
変化を起こすには、まずその傷と直接つながる必要があります。
潜在意識の書き換えが危険なワケ
世間には「潜在意識を書き換える」という手法もありますが、ReBirthではそれを行いません。
なぜなら書き換えは、過去の自分や先祖の経験を否定することにつながり、深層の痛みをさらに深めてしまうからです。
また、書き換えによって心の防御が強化され、「自己封印」がより固まってしまうリスクもあります。
本当の癒しは、否定ではなく受容からしか生まれません。
傷と向き合い“無条件の愛”を取り戻すプロセス
潜在意識の傷の奥には、実は無条件の愛が隠れています。
その愛にたどり着くには、未完了の感情を追体験し、感じ切る必要があります。
これは決して楽なプロセスではありません。
ですが、その過程で私たちは「自分が自分に無条件の愛を与える」ことを学びます。
すると、これまで外に求めていた承認や愛着欲求を、自分の内側で満たせるようになるのです。
真の自己理解と内的リーダーシップの形成
このプロセスを経ると、自分に対する揺るぎない信頼感が生まれます。
それは心理学でいう内的動機づけを強化し、人生を自らの手で舵取りする力──内的リーダーシップ──を育てます。経営や家庭、人間関係においても、この内的リーダーシップは大きな影響を発揮します。
外部環境に振り回されず、自分の価値観に基づいて選択できるようになるのです。
ReBirthの潜在意識ワークとは
ReBirthの潜在意識ワークは、書き換えではなく“つながり”による癒しを目的としています。
ワークの流れ
- 潜在意識とつながるための安全なサポート環境
- 防御パターンの認識と、その背後にある感情へのアプローチ
- 感情の追体験による自己和解のプロセス
こうしたステップを通して、傷を否定するのではなく、受け入れ、そこから愛を引き出していきます。
これは一朝一夕で終わるワークではありません。
しかし、このプロセスを歩むことで、人生の質は確実に変わっていきます。
そしてそれは、外側の出来事に左右されない“本当の自由”をもたらします。
まとめ
潜在意識の癒しは、ただ感情を静めるための方法ではなく、人生全体を変える力を持っています。
未完了の感情とつながり、自己を完全に受容して許すこと。
それこそが、これからの時代に求められる内的変容であり、真の自己成長への道です。
潜在意識とつながるReBirthのセッションでは、
長年抱えてきた感情の傷を癒し、その奥にある無条件の愛に触れる体験ができます。
外の出来事に振り回されない、自分軸の人生へ──。
その一歩を、今ここから踏み出してみませんか?
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